都市景観事業部
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>法的条件について>景観ガイドライン概要
ガイドライン策定経緯
防護柵は、道路に沿って連続的に設置されることから道路景観を構成する要素の一つとなっています。従来、防護柵は白が標準的に用いられてきましたが、今後、21世紀に美しい国づくりを進め日本の魅力を高めていくためには、防護柵についても景観に配慮したものとしていくことが必要です。 平成16年3月、国土交通省は「景観に配慮した防護柵の整備ガイドライン」を策定し、これに伴って「防護柵の設置基準」についても所要の見直しを行いました。これらにより、平成16年度より、防護柵の設置に当たっては景観に配慮することが原則化されました。
景観的配慮の基本理念
防護柵の設置にあたっては、以下の理念をもとに、設置箇所の景観の特徴を踏まえ、実施の際には安全性・経済性についても十分に検討したうえで、適切な対応を図ることが基本であるとされています。
(1)代替策も含め防護柵の必要性を十分に検討する
(2)構造的合理性に基づいた形状とする
(3)周辺環境との融和を図る
(4)近接する他の道路付属物との景観的調和を図る
(5)人との親和性に配慮する
ガイドラインのポイント
防護柵の色彩
○従来の「白を標準」を見直し、それぞれの地域において地域特性に応じた適切な色彩を選定することを原則。
○鋼製防護柵の基本色を下記のように提示
鋼製防護柵 基本色3色
ダークブラウン
〔こげ茶〕
10YR 2.0/1.0 程度※
グレーベージュ
〔薄灰茶色〕
10YR 6.0/1.0 程度※
ダークグレー
〔濃灰色〕
10YR 3.0/0.2 程度※
この基本3色のほか、地域特性に応じ、以下のような色彩を候補色に加えることが考えられます。
・沿道に立ち並ぶビルの外壁が比較的明るい色彩を基調としているオフィス街や繁華街、開放的で比較的明るい色彩を基調とする海岸部等においては、オフホワイトを候補色に加えることも考えられます。
候補色
オフホワイト
10YR 8.5/0.5 程度※
・
10YR
系の色彩以外で、自然となじみの深い樹葉色である緑色の防護柵が一定のエリアで設置されている例が見られます。この場合においては、比較的明度、彩度の低い色彩とすることが望ましい。
※マンセル値について
マンセル値は、色を「色相 明度/彩度」で表記したもので、色を表現する値として一般に使われます。
例えば、マンセル値10YR2.0/1.0とは、色相が10YR、明度が2.0、彩度が1.0であることを示しています。
防護柵の形状
○防護柵は、周辺景観に対して目立ちすぎないよう、シンプルな形状とする。